現在、災害派遣活動中!!

自衛隊宮城地方協力本部のPRマン

2011年03月14日 04:07

災害派遣活動中ですが、今回はこのページをご覧の方にお願いがあってブログを更新してます

現在私達は、自分たちも被災した立場でありながらも、自衛官として国民の皆様を救援するために活動しております。
当然、隊員の中には、家が津波で流され、ご家族と連絡が取れずに安否不明のまま「災害派遣活動」を行っているものもおります
TVで放映されているように、宮城県・岩手県などの沿岸部に発生した津波で、孤立化もしくは安否不明になった人々を救助することに全力をあげて災害派遣活動を実施しておりますが、携帯電話やメールも通じない状況の中、行方不明者の所在がわからず目隠し・手探り状態での捜索活動となっており、遅々として捜索が進まない状況です
 そのため、避難所にいる方々に対する食事の炊き出しや給水などの支援にほとんど手が回らない状態にあります

しかし、ここにTVでは分からない問題が発生します
その問題というのは、「孤立化または非難している人たちに対するケア」です。
地震発生から3日がたち、これから自衛隊が日本の各地から増員されますので、不明者の方々の捜索・救助活動自体は現場の状況が分かってくるにしたがって進むのですが、避難所にいる人たちは時間とともに消耗していくのです

TVでは津波の映像の部分にスポットをあてて放映している関係上、沿岸部の津波被害の大きさばかりが先に立っておりますが、停電でガスや水道も使えない中、避難所で余震の恐怖とこれからの生活の不安にさいなまれている人たちの数は、行方不明で捜索している人たち(宮城県警の発表では約1万人と言われています。)の約30倍(約30万人)にもなります。

特に水と食料は喫緊の問題で、それだけの人たちが避難しているため備蓄も底を尽きつつあり、食事に「おにぎりとお味噌汁」がでる所はまだましで、クラッカー程度のもので飢えをしのいでいる方々もいるのが実情です。(各自治体での給水も県内で10ヶ所前後です。)

その他には、暖房器具(反射式の石油ストーブと灯油)や入院されていた方々のための医療用品(生理食塩水など)もあります。

特に東北は夜、気温が0℃~マイナスになりますので電気を使わなくても使用できる暖房器具があれば非常に助かります。
昨日訪れた避難所では、お年寄りや子供がわずかな毛布(自衛隊も毛布の提供をしてますが、絶対数が足りないため一人1~2枚しか当らないのが実状です。)に包まって、更に互いに寄り添って横になっていました。そこは小学校の体育館でしたが、100m×100mくらいのスペースに150~200人くらいが避難していました。

また、自家発電用のA重油が切れた病院では、A重油又はポータブル発電機は非常に貴重です。(電気がないので透析ができなくて、生命の危機が訪れつつある患者さんもいるのです)

そこでみなさんにお願いしたいのは、自分が自衛官でありながらまことに恐縮ではありますが、「水や食料、医療品、その他機材や資材等を提供」していただきたいのです。もちろん大きな企業さんであれば、医薬品や発電機なども提供していただければ助かります。そうすれば、おそらく避難されている方々も現在自衛隊が行っている救助活動を終了して、生活支援活動を開始するまでなんとか乗り切ることができるものと思います

被災状況の写真がなかったので、できるだけ文章で現場の実状を分かっていただきたくて、このような長い文章になってしまいましたが、このブログを読んで共感していただけた方はぜひ宮城県までご支援いただければと思います
私も自分ができる範囲で頑張りますので、ご協力お願いします
詳しい内容は「宮城県のホームページ」をご覧ください。


自衛隊宮城地方協力本部のWebサイトでは、宮城県内で活動している自衛官たちの様子を写した写真館を開設しております

 連日のテレビ放映では放送されない、陸上・海上・航空自衛官たちの現場での活動をご覧下さい
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