2010年06月05日
”駐屯地”や”基地”って呼び方が違うけど・・・・
皆さんは宮城県内にいくつの自衛隊の駐屯地や基地があるか知っていますか?
陸上自衛隊で5コ駐屯地と1コ分屯地、そして航空自衛隊が1コ基地、海上自衛隊は0といった具合です。
(海上自衛隊は宮城県には部隊がないので、皆さんには馴染みが薄いかもしれませんね ※詳しい場所や各駐屯地や基地の公式サイトは、追記でご紹介しますのでご覧ください)
ちなみに、自衛隊では自衛官が日頃勤務している場所を駐屯地とか、基地などと呼びます。
でも、なぜ呼び方が違うのかわかりますか
それは、同じ自衛隊でも陸海空でそれぞれ与えられた仕事が違うからなんです
陸上自衛隊は、海外派遣を除けば、主に「日本の国内(陸上)」で訓練や時に災害対応などを行います
無論、全国に陸上自衛隊の部隊はおりますが、大きな災害等が起こった場合は、あるひとつの場所にいる部隊だけでは人手が足りなくなるため、対応が難しくなってきます。でも、そういった場合にも対応できるように、我々は全国にある「駐屯地」から陸自の部隊が応援に駆けつけるというような態勢をとっているのです
この点から陸上自衛隊は、「もし、何かあった時には、日頃勤務しているところから遠いところへ移動し、そこに活動拠点を新しく作って活動することを前提」としているため、「現在勤務しているところは、飽くまでも一時的に常駐しているだけ」なので、「駐屯地」という呼び方をしているのです
変わって、海上自衛隊や航空自衛隊は、日頃勤務している場所を「基地」と呼びます。
それは陸上自衛隊と違って、彼らは船や飛行機を使って訓練やパトロールなどを行うため、主に仕事を「日本の陸地」から遠く離れたところで行うからなのです。
どういうことかといいますと、皆さんもご承知のとおり、船や飛行機でしばらく行動すると、当然のように燃料はなくなり、乗員のための食料等もなくなってきます
そうなると、船や飛行機はどこかで燃料や食料の補給をせざるをえないため、燃料や食料、そして装備品の部品などを貯蓄し、船や航空機の整備などができる「行動の基点となる場所(基地)」が必要になるわけです。(基地には設備等もしっかり作ってしまうため、移動した先で活動拠点を作って行動する陸自とは、根本的に違います。)
まとめるならば、勤務地というものを陸自は「ひとつの場所に止まることなく、何かあればその場所を変えて行動することを前提」に考えており、海自と空自は「持っている装備の関係から、1つの所に拠点をもって活動することが前提」に考えているのです。」
(余談ですが、こういった性質の違いから陸自には野外で生活するために必要な装備をたくさん持っていますが、海自・空自にはほとんどありません)
次回は、県内の各駐屯地や基地にある部隊とそこで勤務する人たちにスポットを当ててご紹介したいと思います
では、お楽しみに
Posted by 自衛隊宮城地方協力本部のPRマン at 09:58│Comments(0)
│駐屯地・基地